[English / Japanese]

SpeechJammer: 聴覚遅延フィードバックを利用した発話阻害の応用システム
Last Update: 2012/09/20 



Abstract

SpeechJammerは,言葉を喋っている人に作用させて強制的に発話を阻害するシステムです.一般に発話に対し,数百ミリ秒程度の遅延を加えて話者の聴覚に音声をフィードバックすると,話者は正常な発話が阻害されることが知られています.この現象は,(1) 肉体的苦痛を伴うことなく発話を阻害することができる,(2) 発話をやめればただちにその認知的な影響が消失し,(3) 話者のみに作用するためそれ以外の周囲の人たちには無害である,といった優れた特性を持っています.我々は指向性マイクと指向性スピーカーを組み合わせることで,外部の離れた場所から特定の話者の発話を阻害する2種類のプロトタイプを試作し,さまざまな応用を検討しています.
より詳しい情報については,共同研究者の栗原一貴氏のページをご覧ください.


Figure 1. SpeechJammerの外観
Figure 2. プロトタイプ2号機のシステム構成



Publication
  • Kazutaka Kurihara and, Koji Tsukada, SpeechJammer: A System Utilizing Artificial Speech Disturbance with Delayed Auditory Feedback, http://arxiv.org/abs/1202.6106 , 2012. [PDF]
  • 栗原 一貴, 塚田 浩二: SpeechJammer: 聴覚遅延フィードバックを利用した発話阻害の応用システム,ソフトウェア科学会 WISS2010論文集,pp.77-82 (Dec, 2010). [PDF]