MouseField はRFID リーダと動きセンサを一体化した装置であり,ID を添付した物を「置いて」,「動かす」ことにより,さまざまな処理をユーザが指定することができます.
RFID リーダはTexas Instrument 社のS2000 マイクロリーダを利用し,ケース裏側の外周に沿ってアンテナを配置しています.動きセンサは,二つの光学マウスを裏返したものを利用しています.
ユーザがMouseField 上にRFID タグを添付したモノを置くと,RFID リーダがID を読み込みます.次に,ユーザがMouseField
上に置いた対象物を動かすと,光学マウス上で移動量を検出します.読み出されたID と光学マウス上の移動量はUSB 経由でホストPC に送られ,適切な処理が行われます.
MouseField では二つの光学センサーを利用しており,上下左右の移動に加えて,回転動作も検出することが可能です.
回転動作は,二つの光学センサーの移動量の差分を利用して簡易的に計算しています.
このようなID を認識してから,動きを検出して利用するインタフェース手法は,単純ですが汎用性が高いという特徴があります.
また,モノ側にはID(RFIDタグやバーコード)さえ添付してあればよいので,専用のオブジェクトを利用する必要はなく,身の回りの日用品を操作用インタフェースとして簡単に幅広く利用できる可能性があります.
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