タイムスライスカム

作成日: 2007/9/26  最終更新日: 2007/9/26



◆はじめに

ここでは,Make 日本語版 vol.3(2007年9月, Oreilly刊行) pp 136-140に執筆した記事「タイムスライスカム」で紹介したソフトウェア群をダウンロードすることができます.

本稿では,手軽に「タイムスライス」効果を体験できる撮影システム「タイムスライスカム」を製作します.「タイムスライス」とは,映画「マトリックス」で利用されたことで有名な視覚効果であり,被写体の周囲に多数のカメラを並べて同時に撮影することで,被写体の動きはスローモーションなのに,高速なカメラワークを行うことが可能です.たとえば,ほぼ静止した被写体を中心にカメラが水平方向にぐるりと回転するような効果を実現できます.

このようにタイムスライスは魅力的な視覚効果ですが,その実現のためには,多数のカメラとそれらの制御システムが必要となり,かつカメラの配置にも莫大な労力がかかるため,とても一般ユーザが手を出せる領域ではありませんでした.

そこで,本記事では,市販のUSBカメラと一般的なパソコンを用いて,タイムスライス効果を安価で手軽に体感できるシステム「タイムスライスカム」を製作しています.

図1 タイムスライスカムの設置例

図2 タイムスライスカムの撮影例





◆ダウンロード

  • マルチカムクライアント: MultiCamClient.zip
    USBカメラを制御して写真を撮影するためのソフトウェアです.記事では,3台のPCで各3つずつ利用し,計9台のカメラを制御しています.
  • マルチカムサーバー: MultiCamServer.zip
    マルチカムクライアントを統括して管理するソフトウェアです.
  • タイムスライスビューアー: TimeSliceViewer.zip
    キャプチャした画像をなめらかに閲覧するためのソフトウェアです. 紙面に掲載した5種類のサンプル画像を同梱しています.撮影結果を見たい方はこちらをどうぞ.

  • .NET Framework Version 2.0 再頒布パッケージ
    すべてのプログラムはVisualStudio2005を用いてC#で書かれているため,.NET Framework Version 2.0 再頒布パッケージをあらかじめインストールしておく必要があります.

    ※各ソフトウェアの利用方法はMake 日本語版 vol.3 pp 136-140を参照してください.




◆参考URL
  • Timeley BBCAM130
    130万画素で 1台2580円(2007年7月現在,秋葉原)と性能/価格のバランスの良いWebカメラです.
    赤外LEDを搭載しており,暗闇では自動的に暗視カメラとなります.


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