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カメレオンボール
最終更新日: 2010/01/27



◆概要

日常生活には多様な色彩が溢れていますが,それらを直接的にコンピュータで扱うことは困難でした.そこで,実世界の色情報を取得し,カメレオンのように類似する色に変化するシステム「カメレオンボール」を提案します(図1).たとえば,カラフルなラグの上を転がすことで,ボールの全体(または一部)をラグと同じ色に変化させて楽しむことができます(図2).

図1 カメレオンボールの外観
図2 カメレオンボールの利用例



◆カメレオンボール

カメレオンボールは,透明なアクリル球の表面に埋め込まれた多数の色入出力ユニット(カラーセンサ,フルカラーLEDなど)から構成されます(図3).さらに,加速度センサやBlueTooth 通信モジュールを備え,簡易なジェスチャ認識や外部デバイスとの連携を行えます.

図3 システム構成



◆応用

複数のフルカラーLED 照明を,カメレオンボールが読み取った色に応じてリアルタイムに変化させる応用例を試作しました(図4).ジャスチャ認識と組み合わせることで,以下のような操作を行えます.

  • 複数の色をボールに取り込んだ後で,「ボールを振る」ことで,それらの色を徐々に混ぜ合わせてボールの色を変化させます.
  • 気に入った色を作成できたら,「ボールを軽く投げてキャッチする」ことで,照明の色をボールに同調して変化させます.
図4 応用例 (左: LED照明との連携,右: OchaHouseへの導入)


デモビデオ
ショートバージョン (for TEI2010 Madness)

高解像度版 (QuickTime format, 0:30)
フルバージョン
高解像度版 (QuickTime format, 2:37)

 


◆関連発表など
  • Koji Tsukada and Maho Oki, ChameleonBall, Proceedings of 4th International Conference on Tangible, Embedded, and Embodied Interaction (TEI 2010), pp. 387-388 (2010) [PDF]
  • 塚田 浩二,沖 真帆: カメレオンボール,インタラクション2009論文集,pp. 119-120 (2009)[PDF]