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IODisk: 入出力を一体化したディスク型タンジブル・インタフェース
最終更新日: 2010/10/10



◆概要

近年,デジタルカメラや動画共有サービスの普及に伴い,写真/動画などの大量のデジタルコンテンツを一般のユーザが扱うようになってきました.そこで,こうしたコンテンツをリビングや寝室といった環境で手軽に閲覧/操作し,楽しめるタンジブル・インタフェース「IODisk」を提案します(図1).

IODiskでは,ディスクの回転軸に一体化したセンサとアクチュエータを用いて,「ディスクを回すと自動的に回り続ける」,「回転するディスクに触れて速度を落とす」,「回転するディスクをさらに速く回す」といった直感的なインタラクションを実現します.

図1 IODisk の外観と利用シーン (デモビデオはこちら
 



◆IODisk

IODiskは,ディスクに一体化された低速モーターとロータリーセンサを中心に構成されます(図2).
低速モーターは,低速ギアとDC モーターを組み合わせたものであり,電流量を変化させることでなだらかにディスクの回転速度を制御します.ロータリーセンサは,モーターにより回転した/ユーザが回転させた,ディスクの回転角度を検出します.

さらに,動作モードを切り替えるRFIDリーダーや,補助的な情報提示を行うフルカラーLEDなどを備えます.

図2 システム構成




◆応用例
多数のビデオや写真を閲覧できる応用例を試作しました.ディスクの回転速度/方向と,コンテンツの再生速度/方向を対応付けた直感的な操作が可能です(図3,図4).デモビデオもご覧ください.
図3 ビデオ操作の応用例
(ゆっくり回転時.大きめの画像がゆっくり移動する) (素早く回転時.小さい画像が高速に移動する)
図4 写真操作の応用例



◆デモビデオ
高解像度版 (QuickTime形式)



◆関連発表など
  • Koji Tsukada and Keisuke Kambara: IODisk: Disk-type I/O interface for browsing digital contents, Extended Abstracts of UIST2010 (Demo), pp. 403-404 (Oct, 2010). [PDF]
  • 塚田 浩二,神原啓介: IODisk:入出力を一体化したディスク型タンジブル・インタフェース,インタラクション2009論文集,pp. 39-40 (2009)[PDF]