USBセンサを使ってみよう (PhidgetHealth編)

作成日: 2006/3/18  最終更新日: 2006/3/28



◆はじめに

ここでは,Software Design 2006年4月号記事「USBセンサを使ってみよう〜Phidgets活用講座〜」にて紹介した,USB体重計(PhidgetWeightSensor) を応用した健康管理システム 「PhidgetHealth」のソフトウェアをダウンロードすることができます. PhidgetHealthは,PhidgetsとPhidgetServerを用いて,日常生活空間での手軽な体重管理と健康促進を目標とするシステムです.

図1 PhidgetHealthシステムの設置例

図2 PhidgetHealthソフトウェアの外観




◆概要

PhidgetHealthの基本的な機能は,以下の三点です.

  • 体重の測定と自動保存
    • PhidgetWeightSensorの入力をPhidgetServer経由で取得し,ユーザの体重を測定します.
    • 測定結果(日時/体重)は毎回自動的に保存されます.
  • 複数のユーザの登録/切り替え
    • 複数のユーザを登録し,ユーザごとに体重の履歴を保存できます.
    • PhidgetRFIDなどを利用して,ユーザを手軽に切り替えることができます.
  • 体重履歴の閲覧
    • 各ユーザ毎の体重履歴を表やグラフで閲覧できます

図3 体重の自動確定/保存

図4 複数のユーザ登録

さらに,応用的な機能として,以下のような機能も搭載します.

  • 体重と食事履歴の比較
    • 体重履歴のグラフと,携帯カメラなどで撮影した食事の画像を同期して表示することで,体重と食生活の履歴を比較できます.
  • エクスポートとWebサービスとの連動
    • 日付/体重のリストをエクスポートして,Blogや日記上でグラフを公開するサービスなどと手軽に連携することができます

図5 体重と食事履歴の表示例

図6 CSVエクスポートとはてなグラフでの表示例




◆ダウンロード

  • PhidgetHealth.zip
    PhidgetHealthの実行ファイルです..Net Framework 1.1が必要です.
  • PhidgetHealthSource.zip
    PhidgetHealthのソースファイルです.Visual Studio .NET 2003 を用いて,C#で書かれています.
  • ※各ソフトウェアは,個人・研究用途に自由に使っていただいて結構です.完全に無保証です.感想・要望などは下記メールアドレスまでご連絡ください.

  • PhidgetServer
    各 ソフトウェアを実行するためには,事前にPhidgetServerをインストールしておく必要があります.詳細については,こちらを参照してください.





◆おわりに

ここでは,Software Design 2006年4月号の記事で紹介した,USB体重計(Phidget WeightSensor)を応用した健康管理システム「PhidgetHealth」を構築しました.PhidgetHealthは単に体重履歴を保存/ 閲覧するだけに留まらず,体重履歴を食事写真やWebサービスと組み合わせることで,新しい健康 管理システムを模索する試みです.今後,USB万歩計や脈拍計なども導入すれば,より多面的な健康管理システムを作ることもできるでしょう.こうしたさまざまなセンサとメディアを組み合わせたシステムを手軽に実現できる点が,日曜ユビキタス環境の醍醐味です.是非,気軽に日曜ユビキタス環境に取り組んでみてください.




◆参考URL


[デバイスふらり旅]